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8.1.2 final 宣言された Object メソッドのセマンティクス

以下のメソッドは、java.lang.Object クラスにおいて final 宣言されているため、どのような実装においてもオーバーライドはできません。

getClass のデフォルト実装は、すべて(ローカルとリモート両方)の Java オブジェクトに適用できます。このため、リモートオブジェクトの場合でも、特別な実装は必要ありません。リモートスタブで使用された場合は、getClass メソッドは、rmic によって生成されたスタブオブジェクトの厳密な型を報告します。ただし、スタブの型は、リモートオブジェクトにより実装されたリモートインタフェースだけを反映するもので、オブジェクトのローカルインタフェースは反映しないことに注意してください。

java.lang.Objectwaitnotify メソッドは、Java 言語のスレッドモデルでの待機と通知を扱います。これらのメソッドをリモートスタブに対して使うことは Java のスレッドモデルに違反する訳ではありませんが、これらのメソッドをローカルの Java オブジェクトで使用する場合とはセマンティクスが異なります。特に、これらのメソッドの使用は、クライアントのリモートオブジェクト(スタブ)へのローカル参照に作用し、リモートにある実際のオブジェクトには作用しません。



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