目次 | 前の項目 | 次の項目 Java オブジェクト直列化仕様


A.4 クラス特有の直列化メソッドの作成

直列化復元されたオブジェクトが、保証されるべきである不変部分のセットを壊すような状態にならないように、クラスが独自の直列化と直列化復元のメソッドを定義することができます。あるクラスのデータメンバ間で維持する必要がある不変部分のセットがある場合、これらの不変部分について知ることができるのはそのクラスだけなので、これらの不変部分を検査する直列化復元メソッドを提供するかどうかは、そのクラスの作成者次第です。

このことは、セキュリティを関知しない場合でも重要です。ディスクファイルが壊れ、直列化データが無効になることも起こり得ます。したがって、そのような不変部分を検査することは、単にセキュリティのためだけではなく、有効性を確保する手段でもあります。しかし、これを行うことができるのは、特定クラスのコードの中だけです。これは、どの不変部分を維持し、検査するかを直列化パッケージで判断する方法がないからです。



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