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RMI では、リモートオブジェクトであるスタブおよびスケルトンとの通信に、RPC システムで用いられる標準の機構が使われます。リモートオブジェクトのスタブは、リモートオブジェクトに対するクライアントのローカルでの代理、つまりプロキシの役割を果たします。呼び出し側は、リモートオブジェクトに対するメソッド呼び出しを行うローカルスタブ上のメソッドを呼び出します。RMI では、リモートオブジェクトのスタブは、リモートオブジェクトが実装しているリモートインタフェースのセットと同じセットを実装します。
スタブが、パラメータの直列化およびネットワークレベルの通信を隠すことにより、呼び出し側に対してシンプルな呼び出し機構が提供されます。リモート VM では、各リモートオブジェクトに対応するスケルトンがある場合があります (JDK 1.2 だけの環境では、スケルトンは必要ありません)。スケルトンによって、呼び出しが実際のリモートオブジェクトの実装にディスパッチされます。スケルトンは、メソッド呼び出しを受け取ると、次の動作を実行します。
JDK 1.2 では、スタブプロトコルが追加され、JDK 1.2 だけの環境ではスケルトンが必要なくなりました。JDK 1.1 でスケルトンによって行われた作業は、汎用コードを使って実行されます。スタブおよびスケルトンは、rmic コンパイラによって生成されます。