RMI と SSL について


RMI ユーザのメーリングリスト上で RMI と SSL に関する議論が盛んに交わされています。これに応えて、このページで RMI と SSL について解説します。この件について興味のある方や RMI 開発コミュニティの情報交換への参加を希望される方は、RMI ユーザのメーリングリストの購読申し込みができます。

以下は、SSL と RMI に関する質問と回答です。ここで扱われていない質問やコメントについては、rmi-comments@java.sun.com にメールをお送りください。

Q1: SSL は RMI と一緒に使用できますか。

A1: 使用できます。JDK 1.2 の RMI 拡張機能を使って実現できます。

Q2: SSL を RMI と一緒に使うにはどうすればよいですか。

A2: JDK 1.2 に含まれる RMI のバージョンでは、カスタムソケットタイプを使った開発ができます。旧バージョンの RMI では、1 つの JavaTM VM ごとに 1 つのタイプのソケットしか使用できませんでした。現在は、各オブジェクトがそれぞれの RMI 接続に異なるタイプのソケットを使用できます。このためにアプリケーションに必要なことは、目的のタイプのソケット (特定のプロトコルを使用する) を作成する RMI ソケットファクトリをインストールすることだけです。「カスタム RMI ソケットファクトリの作成」のチュートリアルを参照してください。次に、SSL の Java 実装の入手方法について説明します。

Q3: SunTM から SSL の Pure Java 実装製品は提供されていますか。

A3: HotJavaTM ブラウザ、JavaTM Web ServerTM、JavaServerTMToolkit では、Sun の提供する Java 実装 SSL を使って安全な通信を行います。しかし、現時点では独立して提供できる形の Java 実装 SSL はありません。将来 Java ソフトウェアTMがスタンドアロンの実装製品をリリースする可能性はありますが、今すぐに SSL が必要な場合、リリースされるまでの間は SUN 以外のベンダーの製品を使うことを検討することをお勧めします。

Q4: Sun は SUN 以外のベンダー製の SSL の Pure Java 実装製品を推奨しますか。

A4: 特定のベンダーの実装製品を推薦することはしませんが、入手可能な Java 実装 SSL 製品のリストを提供します。

ほとんどの SSL の実装では RSA アルゴリズムが使用されています。米国内では、RSA アルゴリズムを使用するには RSA のライセンス契約が必要です。したがって、米国のユーザは選択した実装製品の法的な区分を完全に理解するよう特に注意する必要があります。結果として、入手可能な実装製品は、米国内実装と米国外実装の 2 種類に分類されます。

米国内実装 米国外実装

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